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SDGs QUEST みらい甲子園 JICA 国際協力みらい賞発表会及び授賞式に参加して

JICAの皆さん

独立行政法人国際協力機構(JICA)
加瀬晴子 国内事業部市民参加推進課課長
讓尾 進 企画部審議役
川淵貴代 広報部部長兼JICA地球ひろば所長 の皆さんが、講評と賞状授与を行いました。

順不同ですが、簡単に内容を紹介します。

茨城県立他玉造工業高等学校 工業研究部 竹あかりプロジェクト 工業の特性を生かした竹林の活用を通して

今や竹林はメリットのない林となっている。放置された竹林が多く存在し、竹害となっている。この現状を解決するために、ものつくりで竹を生かした使い道を提案した、竹炭や竹あかりの様な工芸品を作って販売し、その売上で、放置竹林の伐採費用にするなどして、地域貢献している。

厄介者だった竹の価値観が変わり、ものづくりで人を感動させることを知った。活動に参加しながら、自分自身も貢献できることを知り、変容していくことが分かった。

 

     

宮崎学園高等学校 いっちゃねー国際交流サロン はるばるぐろーばる

「いっちゃねー」という方言、やさしい日本語をうまく活用して日本に留学などで来ている地域の外国人と交流・理解を深め、地域の力に貢献できるようになればと考えた。

やさしい日本語を使って交流すれば外国の方々と理解しあえる。参加してもらえる企画を増やす。浴衣を着て日本文化を体験するイベントやみたらし団子を一緒に作るイベントなど実施した。いままで、外国人のことを知らなかったが、少しでもやさしい日本語を使い外国人の気持ちがわかるようにしたい。

 

 

岡山県立玉島商業高等学校探求チーム(タマタン) 地域の外国人を巻き込む防災力向上プログラム

どうすれば地域で増加する外国人を誰一人取り残さない防災を実現することができるか?言語の違いで、地域に住む日本人と外国人が災害時に必要なコミュニケーションが十分取れない問題を解決する方法として、気軽に使えるコミュニケーションに役立つ防災グッズの開発と広報を行ことを考えた。そこで生み出したのが、多言語コミュニケーションが可能になる圧縮タオル。指をさしながらコミュニケーションができる仕組みだった。

 

 

玉川学園高等部「玉川学園サンゴ研究部」サンゴの未来を救う一手に

地球温暖化によるサンゴの危機を訴える。サンゴは二酸化炭素固定を行ってくれる生物、それが海水温上昇で危機になっている。実際にダイビングを行いサンゴの移植を試みたり、サンゴコーヒーを開発したり、移植を改善するため、サンゴのDNAを大学の研究者と協力して調べたりと科学的に裏付けのある本格的な保全活動を実施している。

 

都立井草高校/成蹊高等学校/佼成学女子高等学校 和紙輪志 和紙でつなぐ未来 日本・バングラディシュ・府中の絆

和紙作りの基本や材料を学んだうえで、バングラディシュの若者と協業チームを結成。日本の技術を守り、バングラの働きがいを作る。府中の文化・歴史を調べ和紙あかりのデザインにも取りくんだ。さらにはベンガル語でのSNS発信も行い活動を世界に広げた。実際に作った和紙の名刺を皆さんに配り、着物やはっぴでのプレゼンも目を引いた。

 

 

 

KGよんはん3代目 関東学院高等学校  支援の心が育つ未来と循環を作る小学生×マラウイプロジェクト

「NPOせいぼ」さんのコーヒー支援の活動に参加し、アフリカの支援の大事さを学びました。アフリカについて調べていくうちに、アフリカホームタウンのニュースを見つけたのですが、そこで日本のアフリカへの理解のなさに衝撃を受けました。

そこで、小学生に向けた絵本を制作。これから大人になる小学生に、アフリカへの支援の重要性を伝える活動を行っている。ゆっくりだがみらいの日本に向けた流れを作っていくでしょう。

 

 

松南レッドドラゴンズ 愛媛県立松山南高等学校 えひめサッカーワールドカップ こころをつなぐサッカー大会の提案

最近テレビでよく見る在留外国人増加とは対照的に、私たちと外国人との距離が遠いと思った。外国人と日本人の信頼性向上のためにはコミュニケーションが必要だ。

そこで様々な国の人と交流できるスポーツでサッカー大会を開くことを思いついた。交流試合を行うと外国人と仲良くなる。外国人への理解が深まるということを実証した。外国人も面白かったという感想も受けて、今度はもっと大きな大会を開きたいと動いています。とても元気なチームでした。

 

 

今回、ここで発表してくれた7作品はそれぞれJICA賞受賞ですが、この中で「JICA国際協力みらい賞」に選ばれたのは都立井草高校/成蹊高等学校/佼成学女子高等学校 和紙輪志 和紙でつなぐ未来 日本・バングラディシュ・府中の絆でした。日本の文化、和紙と、バングラディシュの若者とつなげた活動は高く評価されました。

高校生が社会とつながる“みらい甲子園” から「JICA国際協力みらい賞」が生み出されたわけは

「海外移住懸賞作文」としてスタートしたエッセイコンテストも、2025年に64年の幕をとじました。国際協力や異文化理解への関心を広げる入り口として、エッセイコンテストは多くの中高生・学校とともに歩んできました。私たち全国国際教育協会は当初よりJICAとともに学校現場での移住勧奨からエッセイコンテストに取り組んできただけに。当時このエッセイを書いて、卒業して、世界に飛び立っていった高校生もいただろうことを考えると格別の感があります。

歴史あるエッセイコンテスト終了にあたり、代替となるアウトプットの場として考えたられたのが、エッセイから、活動の社会実装としてのコンテストのようです。すでに実施されている「みらい甲子園」は、各エリアでの地域課題解決に特化したプランが選ばれる傾向が多いため。みらい甲子園大会応募チームの中から、国際分野に特化した発表機会を設けることにしたようです。

「SDGs QUEST みらい甲子園」は、全国の高校生が主体となり、学びと行動で未来を創る社会変革プログラムとして開催しています。地元の企業や自治体、大学などとつながり、単なるコンテストではなく社会の多様な課題解決に挑戦する協働の場を目指しています。その発表と行動が生徒たちの学びと成長につながります。

みらい甲子園はアクションアイデアコンテストであり、アイデア構想だけでもエントリーが可能です。高校生の着眼点や発想、独自性から地域特有の課題解決策を評価し、こうした多様なセクターの皆様と社会実装を目指していく大会です。
2025年度は全国25エリア・2,816チーム(計11,499人)のエントリーがありました。
「JICAみらい賞」は2025年度みらい甲子園大会の一次審査で「国際分野」に該当するプランを大会事務局にて抜粋、そこから2次審査、3次審査を経て7グループに絞られたチームがJICA市ヶ谷に集まりプレゼンをおこないました。

今回、JICAから新たな、国際分野でのコンテストが誕生してきたのは、「世界とともに生きる」子どもたちを育てるためにも、タイムリーな動きだと思いました。この分野は、学校教育においては、単一教科ではなく、教科横断型の学習であり、探求学習にも適合する内容で子どもたちのダイバシティーも広げられます。しかも方向性が社会実装ということで、机上の理論ではなく、活動の中から学んでいくことで、高校生の変容が期待できます。まだ1回目で評価を出すことはできませんが、続けながら、改善していくことを望みます。今回の発表を見て、高校生たちの感覚は柔軟で、外向きのエネルギーはまだ健在だと思いました。

<2026年発表会スケジュールの経過>

2026年3月まで:2025年度みらい甲子園本大会の各エリア大会において最終発表会実施
2026年4月上旬:2025年度みらい甲子園大会における「国際協力」に資するアイディアを大会事務局にて審査
2026年4月中 2次審査で26チームを選出
2026年5月上旬:26チームにプレゼン用動画を作成依頼
2026年6月:動画からJICA国際協力みらい賞となる7チームを選出
2026年8月18日: JICA国際協力みらい賞発表会、表彰式

報告 斉藤宏

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By saito1