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2026年DLA実施者養成講座(2026.05.31)

今年もDLA養成講座に参加してきました。初年度から参加しているので3回目となります。

毎年受講の必要性があるのかとの都教委への問い合わせでは「今年度のDLA研修につきましては、昨年度のDLA実地状況を踏まえ、今年も引き続き実地するにあたり、より実践的な内容を重視した講習とする予定です。

そのため、今年度も派遣をご希望の場合はぜひご参加いただけると幸いです」との回答でした。
既に5月派遣可能日の調査も来ていたので受講するつもりはなかったのですが、再度受講案内が来たので行ってみることにしました。
例年2日間でしたが今年は1日だけでした。初回は120名以上の参加でしたが今回は40人弱と会場にはゆとりがありました。
今年のDLAができた経緯、「ことばの力のものさし」の活用法等については去年と同様伊東祐郎先生の講義です。
今年は対話型の大切さ、DLAから子どもたちは多くの学びが生まれることを熱く愛情をもって語られていました。

A伊藤先生のお話

Ⅰ)DLAができた経緯と意義

DLAはコースデザインを設計するために

  • 目標の設定
  • 評価方法の検討
  • 指導方法の発案
  • バランスある指導の設計

のために行うアセスメントですが、最も大切なことは指導の継続⇒寄り添って見守る(日本語指導員だけでなく学校全体で)。サポートを諦めないことだとおしゃっていました。

日本語指導時間は年間10単位時間から280単位時間までを標準とする。(文部科学省「特別の教育課程」保証されていますが、地域により差がありますし、学校(副校長先生の関心度)により大きな差があります。

私が日本語支援に関わっている地域では80時間/年×2回となっています。区が変わるとそれまでの指導をうけていても当区の指導時間を活用できます。学校内だけでの継続的な指導はとても難しいと感じています。地域とのつながり(地域の日本語教室など)が大変重要だと思います。
また基礎タスク、対話タスク、認知タスクに関してBloom‘sTaxonomyを用い、開創的に問の意義を解説していただきました。
例えば

1知識:語彙カード(70%以下の場合はここで終了。次のタスクの負荷が大きいため)

2理解:教室カード (基礎タスク)

3応用:先生に質問カード(対話タスク)

4分析:消防カード、食物の消化カード(認知タスク)

5評価:地球問題カード(認知カード)

6:創造:地震カード(認知カード)

発話レベルにより、どのような質問をするのかが最も大切なこととなってきます。

「ことばの力のものさし」では子どもの認知に関しては日本語だけでなくその子ができる全て(母語を含め)を評価すること(ステージ)、日本語に関してはステップで評価することを強調されていました。トランスランゲージの視点が大切になってきます。また母語話者さんの存在が重要になってきます。色々な子供たちが増える中で大きな課題だと感じました。

ⅱ)第一言語習得過程、第二言語習得過程について

  • 第一言語取得過程と評価の観点

・日本語指導においても語り掛けがとても大切であること

・内容語から習得が始まる(機能語に関しては神経質になりすぎない)

・生活場面、具体的なことから始める

・音声ができてから文字学習(話した言葉から書くことを始める)

  • 第二言語習得と評価の観点

・来日時期により習得状況が変わる⇒LADは10歳前後で確立するため(小学校で来日/中学校で来日)

・母語力が第2言語習得に影響するので中学生の場合は母語を活用したほうが習得しやすい

最後にDLAは子どもの現状を捉える道具として活用しましょうと言われていました。

B東京都教育庁グローバル人材育成部のお話

  • 東京都にお結日本語指導の推移

R7年度は日本語指導が必要な子どもは7504になりました。

2アセスメントレポートの作成

アセスメントレポートの内容が大幅に変わりました。

記入項目

  • 「日本語指導における学習形態・環境への配慮」

取り出しや放課後補修の必要性、学級での学習の際に配慮など

  • 「日本語の学習内容・教材・指導方法」

具体的な日本語の学習内容・教材名・指導方法や指導上の工夫

  • 「学校での教科学習」

取り出しが必要と思われる教科や補修が櫃よと思われる学習内容

  • 「日本語指導担当と担任や教科担当との連携」

日本語指導担当者、担任や教科担当それぞれが果たすべき主な役割

前年度までは子どものできること(褒めること重視)もう少し頑張ること、そのための工夫を提案していました。

1回のDLAでこのアセスメントレポートを作成することは難しいと思います。

特に④に関しては不可能です。①に関しては実地日の様子から推測することはできるかもしれません。
このレポート内容もさることながら、実際には5人/日ぐらいのDLAを行います。実施中にコメントを書く時間はありません。
音声の確認や実施者同士の相談の時間も必要です。3時までにコメントを作成し学校側の担当者に説明を行います。
現場を知っている人の要求とは思えません。

C DLA実施VTRを見てのアセスメントレポート作成

当協会に撮影依頼があった案件だと思いました。
対象の子どもは教育員会が探したそうです。実施者は日本語教師でした。
教育庁からの子どもの情報は来日時、現在の年齢、学年でした。
情報不足を実感。行政の方々の認識の仕方を知ることができました。
都教委もめまぐるしく対応の人が変わるので仕方がないのかもしれませんが、何を目的にDLAを実施しようとしているのか理解に苦しみます。

・日々学校で活躍している現役の先生方にDLAの存在・意義・活用の仕方を知ってもらうこと

・学校(教員、カウンセラー等)-家庭-日本語指導員-地域-教育委員会の繋がりをつくること
がとても重要だと再認識した日でした。

なかなか対面では会えない子どもの日本語教育仲間に会えたこと、行政の現状がわかったことが今回講習に参加してよかったことです。
外国につながりのある子たちはいつ来日するか予測不可能です。確実に増えています。何の支援も受けることができず、教室で黙って1日を過ごしている子たちがいます。
子どもたちに声をかけてあげてください。

言葉も文化も違うところに突然いることを想像してみてください。無限の可能性を秘めた子どもたちの力になってくれる人が増えますように!!

資料リンク

日本語指導推進のためのガイドラインについて

 

日本語指導推進ガイドライン 概要版

日本語指導推進ガイドライン

日本語指導ガイドライン 実践編

 

登録日本語教師

斉藤小郁

 

 

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By saito1