理事長挨拶
みなさまへ
平素より、NPO法人全国国際教育協会の活動に温かいご理解とご支援を賜り、誠にありがとうございます。理事長を務めさせていただいております高田幸一です。
私は、三重県で教員としてのキャリアをスタートさせ、その後、青年海外協力隊員としてエルサルバドルに赴任し、バスケットボールを通じて現地の子どもたちとの交流を深める機会をいただきました。この海外での経験は、私に多文化の価値を理解し、困難な状況にも柔軟に対応する力を育む重要な原点となりました。
帰国後は国際協力事業団での勤務を経て、再び教育現場に戻り、教師として生徒たちと向き合う道を選びました。当時の日本では、「国際教育」や「開発教育」を学校で実践することが課題とされていました。高校生にボランティア活動を推奨するなど、新たな取り組みを模索しながら、教育現場での多文化共生の実現を目指して活動を続けてきました。その経験を活かし、東京都立高校の校長として教育に携わる機会をいただきました。
さらに、多文化共生社会の構築を推進するためには、在京外国人の支援が不可欠であると考え、日本語教師としての道も歩み始めました。言語を通じて異なる背景を持つ人々が理解し合い、協力できる社会をつくることは、私たちの大切な使命の一つです。
また、全国青年海外協力隊OB会の副会長やJOCA（公益社団法人青年海外協力協会）の設立にも関わり、現在はJOCA関東ブロックの代表評議員として活動しております。これまで、教育現場と国際協力の架け橋となるような取り組みを続けてきましたが、その中心にあったのは「次世代のために仲間とともに進む」という強い信念です。
私たちNPO法人全国国際教育協会は、次世代の子どもたちが、多様性を受け入れ、共に協力し合える力を育むために、さまざまな活動を展開しております。その実現には、皆さまのご協力と仲間との結束が欠かせません。これからも、元気で活気ある組織を築き上げ、未来を担う若者たちとともに明るい社会をつくり続けてまいります。
どうぞ、引き続き当協会の活動へのご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
NPO法人全国国際教育協会 理事長 高田幸一