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在留外国人の子どもたちを支援することは、戦後日本が貧しい時期に世界が暖かく移住を受け入れてくれたお返しとも思えます。

私たちのグループは戦後海外移住が再開されたあと、農業独身青年の移住が盛んになり、その対象となる青少年に対し海外移住の正しい理解と発展を促すための勧奨教育をおこなってきました。海外に関心をもってクラブ活動などを行っている「農業高校」に対して「移住勧奨教育」を行ってきたのが私たちの会の起源でもあります。当時の青少年は広い世界を目指して日本から出ていきました。過去の機関紙「海外への道」に書かれているこの言葉が象徴的です

「居心地の良い現在よりも不確かだが可能性の未来に向けて」

しかし、貧しかった時代は終わり、日本の経済が発展するにつれて、移民の人たちの還流がはじまりました。いま日本に外国人が多数在留していることを、嫌う人たちもいますが、歴史を考えれば、過去日本人が世界に暖かく受け入れてもらえたように、私たちも受け入れることが当然でしよう。それは、国策として実施してきた、移住の歴史を学ぶことで理解できるはずです。全世界にはいま、日系人が500万人、うち中南米は308万人とも推定されています。

これまで我が国の入管制度では、海外に移り住んだ日本人の子孫である、いわゆる日系人の方の入国については、原則として、日系三世の方(日本人の方の孫に当たる方)までの入国を認めてきました。しかし、時代は変わり、現在は日経4世の時代であり、その人たちを受け入れる新たな制度ができました。日系4世(架け橋人材)年齢制限35歳、受け入れ制度が(2023年12月28日から)運用されています。この人たちの子どもたちも、日本の学校に通っています。

※(ビデオは、メディア総合研究所の福田氏に講演してもらいましたが、最初に編集したものは、声が、雑音のため聞きづらいという意見があり、改善のため、AI音声で置き換えました。ぜひこちらもみてください。とてもよくわかるビデオです。)

今の移住者は現地でどう思われているのか、ブラジルの移住者の今をレポートしてもらいました。今のブラジルでは「コーヒーより人を作れ」「ジャポネス・ガランチード」(日本人は信用できる)「ブラジルの日系人は、日本が私たちに与えてくれた最大の贈り物である」「日系人はブラジル国民の重要な一部である」などの数々の言葉はどれをとっても、ブラジルにわたった日本人移民たちが、現地で様々な障害を乗り越えながらも、たゆまない努力を積み重ね、信頼を勝ち取っていった歴史を物語っていることの証であると感じました。

移住は単に”出稼ぎ”ということだけでなく、相手国の国づくりへの貢献につながっていったのだと言えるでしょう。

1908年(明治41年)以降の約100年間で約26万人の日本人がブラジルに移住し、現在約200万人以上の日系人が住むブラジルには多くのの移住者が生活しています。これは、多文化共生の学びにつながるポイントとなるでしょう。

私たちは、在留外国人のこどもたちへの進学支援を行っています。無料で続けるため、そのための資金獲得のため、クラウドファンディングを実施しています。ご支援よろしくお願いいたします。支援先URLはこちらです。

在京外国人のこどもたちが日本の学校に安心して進学できるように多様な支援を実施します

https://for-good.net/project/1001735

 

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