「末森満さんを偲ぶ会」参加報告
お別れの言葉は国際開発ジャーナル社主幹 荒木光弥さんから、荒木さんが故人がJICA勤務当時に、秘めたジャーナリスト魂を感じて、JICA退任後にジャーナル社社長として迎えた、うら話をご披露されました。
笹川平和財団常務理事 宮崎桂さん(元JICA職員)から、JICAで末森さんの直近でつかえたときの、家庭を顧みず、国際協力に全力を投じたことや、もっとも記憶にのこるのは、故人が広報部当時に起こった、平成11年(1999年)キリギスでの邦人人質事件で、先頭に立ち記者会見など行ったことがあげられると語っていました。
事件は、資源開発調査に従事していた国際協力事業団(JICA)の専門家4名が、キルギス人通訳1名及びキルギス軍関係者2名と共に、タジキスタンより越境してきた武装勢力に誘拐されるとの事件が発生した。その後、10月25日午後1時15分に、4名の専門家と通訳がタジキスタンとの国境地帯にあるキルギス領内のカラムイクで無事保護された。そのあと、在外邦人保護一般の安全対策強化対策などまとめたことなど、興味深い話が聞けました。
ご家族からのお話し
ご家族からも、昨年の12月から体調を崩したにもかかわらず、自宅療養中も、最後まで、ジャーナル社の運営に力をいれ、リモートで指示を出し続けてきたこと、これに対しても、これ以上は体が対応できない状況なので、連絡をとめてほしいなど娘さんが最後に連絡したこと、そこに至るまで、故人が最後の最後まで、国際協力に身を投じたことが語られました。
人数は、総勢260名ほど集まり、JICA市ヶ谷の国際会議場が動けないほどの多くの方々が献花し、お送りしました。それだけ人望があった方でした。
私たち「NPO法人全国国際教育協会」とのかかわり
私たち、「NPO法人全国国際協会」においても、JICA広報課長の時代から、理事審議役に至るまで公私ともに様々なご指導承り、さらに当NPOの理事として様々な局面で御支援をいただきました。
さらに、本当に故人の最後の仕事になってしまいましたが、ジャーナル社の2024年6月号P72からp75において、連載のコーナーの中で、「国際際協力への道程」として、私たちNPO法人全国国際教育協会の元理事長矢田部正照氏を「高校現場の海外教育に半世紀にわたり尽力した人徳指導者」として紹介していただきました。これには、読者からも多くの反響をいただきました。この仕事は、故人が体調を崩す昨年秋から準備されていたもので、それが6月に誌面となったのは感慨深いものがあります。
過去に、当協会で「国際協力と地方創成」をテーマに講演会で末森さんに講演をお願いしたときのyoutubeもありますので、ぜひご覧youtubeださい。https://kokusaiken.org/?p=4193
心よりご冥福をお祈りいたします(文責 斉藤宏)