スマホ活用を学ぶ講習会を実施しました

 

 

NPOの理事の皆さん、最近、メールのやり取りや文書の作成などは支障なくできるようになってきましたが、PCベースで返答が遅いなどもう少しというところでした。また、電話はほとんどの方がガラ携(ガラパゴス携帯)で、出先での会議中などの連絡が会議が終わるまで待たないとできないという現状でした。
世の中は急速に変化してきているのに、大手キャリアとずっと前に契約しているため、そのまま使い続けているのが現状です。
そこで、いま携帯は何が変わって来たのか、何ができるようになってきたのか、どのように変えればよいのかを中心に講習会を開きました。
・いま何が変わってきたのか。
それは、スマホ(スマートフォーン)の急速な発達です。
2015年5月より携帯電話やスマホのSIMロック解除が義務化されたことで、劇的な変化が起こっています。つまり、いままでは大手キャリアからガンジガラメにつながれ抜けることができなかったユーザーが通信会社の乗り換えばかりでなく、格安SIMを提供しているMVNO会社も含め選択することができるようになったのです。いわゆる2年縛りや3年縛りで、通信業社の金儲けに無理やり協力させられてきたユーザーが自由に選べる権利を獲得したのです。
ここで、長い間ガラ携を利用してきた高齢者にとってはすでに、2年、3年の縛りも終了しているため、若い人より有利に選択できると言ってよいといえるでしょう。もちろんナンバーはポータビィリティがOKですからナンバーを替える心配はありません。
・何ができるようになったのか?

 

これは、天と地の違いです。PDFやワード、エクセルやパワーポイントのファイルが送れて読めるので、出先や途中でも仕事ができる。メールもキャリアの限定的なメールだけではなく、gmailやyahooメールも送って読めるので、ポケットに入る小さなPCを持ち歩いているのと同じ感覚になります。さらに、LINEのようなSNSを使い、簡単に書ける連絡メールや無料電話ができてしまうのは素晴らしい変化です。さらに、写真の画質がデジカメ並みで動画が撮れて、ユーチューブなど見れることはカメラなど持ち歩く必要がなくなります。それだけではありません、MP3など音楽ファイルの再生ができるため、通勤途中に好きな音楽を聴くことなどは小さな音楽プレーヤーを持ち歩いているのと同じです。もちろん音楽だけでなく「キクタン」のような英語など語学の学習音声教材を聞きながら通勤している人も多いです。さらに、アプリが無数に存在し、無料でダウンロードし使えます。最近のはやりは万歩計のような、体を動かす健康系アプリがたくさんあります。もう何でもあると言っても言い過ぎではないと思います。

さらに、海外旅行では、現地でSIMを購入し、日本のSIMと交換すれば、そのまま現地で電話やデータ通信が可能になります。これは、タイなどではコンビニで1000円以下で購入できますので、とても経済的です。子供の留学等の時はSIMロックなしのスマホを持たせれば、現地で自由に購入でき、電話やデータ通信ができることになります。
・どのように変更すればよいのか?
スマホとセットになっているSIMは購入しない、規約を読むとわかりますが、スマホとセットの場合は、○年縛りが入っています。これでは、あとで有利な料金の会社が出てきたときに、違約金を払わないと変更できなくなります。
①どのMVNO会社の「通話SIM」を購入するか決める
これはweb上に比較サイトがたくさんあるので、検索して比較することになります。比較のポイントは。使えるデータの量と値段で決めます。動画はあまり使わないのであれば3G/月、使うのであれば5G以上ということです。
通話に関しては、オプションで「5分間」、「10分間」、「制限なしかけホーダイ」が選べます。会社によりますが値段が5分だと850円ぐらい、制限なしでは2380円といった感じです。5分間で切れてしまいますが。またかけなおせば何度でも使えますのでわざわざ制限なしにする必要はないのですが、かけなおすのが気になるかたは「制限なしかけホーダイ」を選ぶといいでしょう。電話は長電話せずに端的に要旨を伝えることができれば5分で十分だと思います。
②決めた会社の「動作確認済み端末」のページをWEBで閲覧する。
これは、SIMによっては相性があり、適合しないスマートフォン機種があります。確認されている端末をWEBで調べます。大きさは高齢の場合は画面5インチ以上が目に優しいのでお勧めです。次にRAMと言って内蔵のメモリーですがこれが2G以上、3Gあると軽快に動きます。また最新のものは大丈夫と思いますが、LTE(高速通信規格)が受信できる機種は絶対条件です。
価格コムのページで条件をチェックして検索すれば簡単にしぼりこむことができます。
これで、購入する機種を決めます。
③確認済み端末を購入します。
ネットで注文しても良いし、秋葉原の中古ショップで購入しても良いです。
④機材の準備ができたところで、自分のガラ携のキャリアショップに行き、ナンバーポータビリティの手続きをします。これは、スマホでうまく使えなければまたもとに戻るので安心してお願いしてください。そうすると次のキャリアにもっていく番号をくれます。これがないと、ナンバーポータビィリティーが使えません。新しい番号をみんなにおしらせするのも結構大変なので、使ったほうが良いでしょう。
その時、電話帳のデータをSD等に移してもらえると便利です。相談してください。またキャリアによりポイントがたまっている場合はこの段階ですべて使い切るようにしてください。
⑤購入した端末を持って、格安SIMのショップに行くか、ネットでSIMを注文して自宅で届くのを待って、スマホの中に入れます。SIMで指示されたアクセスポイントを打ち込むと電波を受信しはじめ、使えるようになります。
⑥ガラ携の電話番号データはSD端子があればSDを通じて、なければ赤外線通信でスマホに移行します。その時はスマホに赤外線アプリをれます。
今回の講習で、みなさんスマホの有用性は十分理解できたようです。次は実際に購入してもらい、つかえるように、実践講習を行いたいと思います。(斉藤宏)

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