NET診断スペシャリスト 2級 特別講習会受講報告

NET診断スペシャリスト 2級 特別講習会受講報告
今後の「人財アセスメント事業」拡大を視野にいれた講習として特別に実施していただきました。 (講師 ネクストエデュケーションシンク社長 斉藤実)
哲学教育系雑誌編集長を経て、アスキー入社。PC技術マニュアル編集長、教育メディア編集長を経て、ネクストエデュケーションシンクを起業。代表取締役。「本郷人間塾(TM)」理事長。日本イノベーション融合学会専務理事。ITSS認定コンサルタント。能力診断開発コンサルタント。大手企業を中心に、科学的・客観的な診断・分析、人材育成体系の構築、eラーニング・研修プログラムの提供で数多くの実績がある。
人の成長こそが企業を真に発展させ、より素晴らしい社会や世界を造り出す原動力となることから、「人材育成力」と「IT技術力」の強みを活かして、企業・組織・個人の継続的な成長、ビジネス発展を支援し、社会の発展に貢献できる次世代の人材育成・コンサルティングを目指している。
多くの実績のある客観スキル診断群をはじめ、先進・高精度の適性・コンピテンシー診断や、国内最大級の3000種類のeラーニング、最新の集合研修などを開発・活用して、独自の「診断→分析→育成」のスパイラルアップ・サイクルで実現する科学的な能力開発手法を提案してきた。

日時 7月20日(木) 13時から17時

場所 東京都文京区本郷5-1-16 VORT本郷3F 株式会社ネクストエデュケーションシンク本社 セミナールーム
NET診断スペシャリスト 2級 特別講習会のレベルと資格の全体構成
「NET診断スペシャリスト」のベーシック資格。「NET*ASK」「社会人基礎力診断business」
「人間力診断(総合コンピテンシー診断)」を事前に実施し、3つのアセスメントツールの分析結果の基礎的な解釈ができるレベル。

上級資格は以下のような段階で構成されています。

Ⅰ)初級 NET診断スペシャリスト2級
Ⅱ)中級 NET診断スペシャリスト1級
Ⅲ)NET診断スペシャリスト准マスター認定診断分析アセッサー
Ⅳ)NET診断スペシャリスト

目標

様々なビジネスシーンにおいて、目的に即した診断ツールを活用し、適性、適職・コンピテンシー保有の判断、現状の組織における構成人員の傾向分析、また診断結果から考えられる、個々の人財育成の方向性の正しい理解ができることを目標とします。
カリキュラム

①NET診断スペシャリストの概要

②アセスメントの必要性

③人財の能力について

④個性を可視化する適性診断

⑤「NET*ASK」につて

⑥「社会人基礎力」とは

⑦「人間力診断」について

⑧断結果フイードバック

⑨分析事例

特別講習会に参加して (関 正幸)

7月20日(木)、私たちNPO法人全国国際教育協会の矢田部、内田、豊田、斉藤、高田、そして筆者の6人は、午後1時から5時まで、東京・本郷の株式会社ネクストエデュケーションシンク(NET)本社で、代表取締役社長斉藤実氏から、当社が行っている人財アセスメントについて研修を受けた。講演を聴くだけでなく、前もって受けていた3種類の診断チェックの結果についての解説もしていただいた。
〔講演要旨〕
科学的、客観的な人材育成を目指しており、これまでに、1000社以上、300万人ほどの導入実績を持つ。NETは『人財能力の氷山モデル』という考え方を用いている。これは、ビジネスで必要とされる人間力を「コンピテンシー」理論として開発したハーバード大学のデイビット・マクレランド教授の「氷山モデル」を元にしている。1970年代から始まった理論で、総合的な人格・人間力は見える部分と見えない部分とからなる、という考え方である。

ビジネスに必要とされる能力とは何か。このことについては、ロバート・カッツモデル(資料No.14)をみていただきたい。専門的能力、対人的能力、概念化能力の三領域からなると言えるが、職種、職階によって求められる能力は違ってくる。一般社員層では業務を遂行するための専門的能力が重視されるが、経営幹部には、問題発見や戦略立案などの概念化能力が重視されるという違いがある。
経済産業省は2006年から、「社会人基礎力」という考え方を提唱している。「前に踏み出す力(アクション)」「考え抜く力(シンキング)」「チームで働く力(チームワーク)」の3つの能力で構成されるとし、それぞれの能力を構成する要素として、「前に踏み出す力(アクション)」では、主体性・働きかけ力・実行力の3つがあり、「考え抜く力(シンキング)」には、課題発見力・計画力・創造力の3要素が含まれ、「チームで働く力(チームワーク)」は、発信力・傾聴力・柔軟性・情況把握力・規律性・ストレスコントロール力で構成される、とするものである。

大切なのは、一人ひとりが人として自分の個性を最もよく活かすことであって、社会なり企業なりで活躍しようとする側と人材を求める社会や企業との間に、どうすれば最適マッチングを達成できるか、それを見出すことが課題である。

学校でも、企業でも、問題が起きてからそのフォローをする段階から、事件や事故を起こさないようにするにはどうするか、事前の予防対応を重視する段階へと進んでいると見てよいだろう。

社会なり企業なりが人材を組織として活かすためには、その人その人の適性に合った職務や活躍の場を用意することが大事であり、一人ひとりの個性を活かすことに関心を向けるようになってきた。そのためには、精度の高い診断・分析、アセスメント判断が大切である。

時代が求める人材採用・育成ニーズの変化〔企業の視点〕という資料(資料No.15)を見ていただきたい。コミュニケーション能力、主体性、協調性、チャレンジ精神、誠実性……と並んでいるが、社会に出て活躍しようとする学生の側にこういうニーズへの心得や準備があるのとないのとでは、活躍の場を得られるかどうかに違いが出ることも明らかではないか。

よく言われるように、企業は人なり。企業の成長には”人間力”が鍵。そうであればこそ、
人材の本質を見抜くのに面接による判断だけでは50%が限界と言われているなかで、人材の『良い・悪い』ではなく、『向き・不向き』を、高い精度で診断することを目指している。20年以上の研究と20万人以上の診断データに基づいて開発・判定をしている当社の診断プログラムはメンタルヘルス対策にも最適と言える。

付記:わたしたちNPOは、今年5月18日(木)の第8回総会のとき、斉藤実社長による講演をしていただいた。ITを利用した次世代の人材育成についての方策と課題―「グローバル時代における人材育成」の新展開 という主題であった。それについては、本ホームページの当該記事をご参照いただきたい。
今回の研修では、事前に受けた診断チェックの結果についても、一人ひとり具体的に解説をしてくださり、教示に富むものであったが、紙数の関係もあり、ということを言い訳にして、ここに報告することは割愛させていただきます。
最後に、斉藤実氏は私どもNPOの斉藤宏常任理事の実兄であることをご縁として、このような機会をご提供いただいた。そのことについて、この場を借りて感謝申し上げたい。(関 正幸)

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