今回の講演会は 福田訓久氏にお願いしました。
タイトルは「日本人移民の今」として、昨年(2023)、元JICA横浜センター長の高井正夫氏講演による「日本人と海外移住」を受けて、今のブラジルの移民の人たちの生活や思いをレポートしてもらいます。
それは、なぜかというと、私たちのグループは戦後海外移住が再開されたあと、農業独身青年の移住が盛んになり、その対象となる青少年に対し海外移住の正しい理解と発展を促すための教育の必要性が論じられるようになり、「海外協会」が海外に関心をもってクラブ活動などを行っている「農業高校」に対して「海外移住モデル農業高校」に指定され、それを受けて、農業高校において「移民勧奨教育」を行ってきたのが私たちの会の起源でもあるからです。私たちにとっては、移住を勧奨し、海外に出ていった生徒たちが、今どのような生活をし、どのような考えを持っているのかとても知りたいからです。
福田氏のレポートでのキーワード「コーヒーより人を作れ」「ジャポネス・ガランチード」(日本人は信用できる)「ブラジルの日系人は、日本が私たちに与えてくれた最大の贈り物である」「日系人はブラジル国民の重要な一部である」などの数々の言葉はどれをとっても、ブラジルにわたった日本人移民たちが、現地で様々な障害を乗り越えながらも、たゆまない努力を積み重ね、信頼を勝ち取っていった歴史を物語っていることの証であると感じました。
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福田訓久(ふくだくにひさ)
株式会社メディア総合研究所 教育グループ長
アメリカ先住民部族大学を日本人2人目として卒業。
帰国後、インターナショナルスクールの教員として国際教育に従事。
異文化コミュニケーション、多文化共生、ファシリテーション、チームビルディング、比較文化、国際理解等の教材作成、研修開発、講師を担当。
JICA教師海外研修では、ブラジル、ルワンダ、カンボジア等での研修も実施し、
ブラジル研修を活用した教員向けの教材開発などにも携わっている。
以下は、福田氏による講演のスライドです。
★本スライドの著作権は福田訓久氏にあります。活用の時は福田氏への許諾をお願いします
報告 斉藤宏