2回目の日本語指導者研修会を行いました。当日のスライドと流れをまとめてみました。
文化庁においては日本語の能力をA1,A2,B1,B2,C1,C2 の6段階のレベルで
Can-doを認識します。
基本的には、聞くこと、読むこと、話すこと(やりとり)、話すこと(発表)、書くことの5つの言語活動での熟練度を測ります。
最大のC2レベルでは「聞いたり、読んだりしたほぼすべてのものを容易に理解することができるレベルです。」一方一番下のレベルA1では「具体的な欲求を満足させるため、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることができる、もし、相手がゆっくり、はっきりと話して、助け舟を出してくれるなら簡単なやりとりをすることができる。」となります。
前回の1回目の講座では「はさみの法則」につて講義を受けました。
はっきり言う
さいごまでいう
みじかくいう
今回は、わかりにくい表現について改めて考えてみました。
日本人同士では、当たり前に使っている表現が実は外国人にはわかりにくいことがとても多いのです。
あいまいな言い方
例えば、「撮影はご遠慮ください」→「カメラは使えません」等具体的に書く
敬語
例えば「お召し上がりください」→「食べてください」
漢語(熟語)
例えば、和室→たたみの部屋
カタカナ語
例えば、キャンセル→やめる
オノマトペ(擬音語・擬態語)
例えば、「明日の旅行ワクワクする。」「明日の旅行は楽しみです。」
受け身使役
太郎君は先生にほめられました。→先生は太郎君をほめました(能動的にいう)
考えてみると日本人同士では、平気で普通に使っている表現ですが、それでは外国人は理解できません。
このように、日本語を教えるということになると注意することがたくさんあることがわかりました。自分が使っている日本語を見直す意味でも「やさしい日本語」の学習は重要なことがわかりました。
ちょっと、例題を考えてみましょう。できますか?
それでは、次の文を「やさしい日本語」にしてください。(例をみて考えてください)
【具体例をあげる】例 趣味は何ですか? → 何が好きですか?スポーツ?音楽?料理?
① 落とした財布の特徴は? →
② ご本人様確認ができる物をお持ちですか? →
③ そこは「優先席」です。→
以下は、今回のスライドです。
(報告 斉藤宏)